医療法人同和会千葉病院
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認知症の中で最も多い疾患がアルツハイマー型認知症です。アルツハイマー型認知症は脳の中に特殊なたんぱくが長期間かけて蓄積し、脳細胞(神経細胞)が減少(萎縮)することによって発症するといわれています。徐々に短期記憶障害の症状が出現するため「ある日突然」という病気ではありません。周囲の方々は慌てず落ち着いて対応しましょう。
認知症と年齢によるもの忘れの違いは、日常生活に支障があるかどうかといったあいまいな定義です。病前や初期に診断を下すことはとても難しく、確定診断に至る確実な科学的根拠はまだ見つかっておりません。人や物の名前が出ないといった生理的なもの忘れから、言ったことやあったことを忘れるといった近い過去の出来事を忘れるようになったら、認知症の始まりの可能性があります。
もの忘れが目立つようになったら、まずはかかりつけのお医者さんに相談しましょう。かかりつけ医の先生が認知症の診断をしてくださるようでしたら、そのまま治療を受けましょう。認知症のお薬は特別な医療機関でないと処方できない薬ではありません。もし、かかりつけ医の先生では判断が難しいようでしたら認知症疾患医療センターをご紹介していただきましょう。診断をさせていただいた後、かかりつけ医に再びご紹介します。